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2010年07月 アーカイブ

おすすめの曲

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交響曲第31番二長調 《パリ》

《パリ》というニックネームのこのシンフォニーは、モーツァルトの作品の中で、とてもユニークな曲。

かつて10代の中頃に、イタリアに旅したモーツァルトは、しきりにイタリアふうの快活な(オペラ・ブッファ風の)シンフォニー群を書いています。

それらの曲はザルツブルクないしはウィーンのスタイルとも精神ともかけ離れた音楽を示しています。

それは父のレオポルトから叩きこまれたサービス精神であり、"その土地に行ったらその土地のスタイルで音楽を書く"のが、成人するまでの(あるいは成人後しばらくの)モーツァルトの信条となっていました。

このシンフォニーもまたその信条で書かれたもので、パリ滞在中(1778年)にパリジャンのために書かれたために、徹底的にパリ風にできています。

特徴の第1は、オーケストラの規模が大きいこと。

フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、トランペット各2本にティンパニーを備えたフル編成ですが、モーツァルトは生涯に2度とこのフル編成を使っていません。

すすめの曲 その2

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交響曲第31番二長調 《パリ》

特徴の第2は、ダイナミックス(強弱の効果)の面白さ。

パリの人たちが、ドイツやイタリアより進んでいたのは、オーケストラ音楽を面白がって聴くまでに成長していたこと。

ほかの土地では黒衣であり伴奏役であったオーケストラや、それの演じるシンフォニーを、パリの人たちは好んで聴いていました。

彼らの一番面白がるのは、音の強弱の変化、フォルテの斉奏、クレッシェンドなど、現代のオーケストラ・ファンのかなりの人が面白がる部分と同じでした。

モーツァルトは、そこの所を十分に心得て、カラフルで、楽しく、ドンパチ効果の華やかな曲を書いたのです。

だから、この曲にはドイツ的な感傷性が欠如しているのが特徴で、ここには湿った空気は一切存在しません。

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